NHK台湾騒動(4)本当に?
■柯徳三さんは本当に怒ってNHKに抗議したの?
ちょっと前回の続き。
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【台湾取材レポート】柯徳三氏へのインタビュー[桜H21/6/15]より
この中で柯徳三さんは、以前に
「『NHKに抗議するような気持ちはありません』 と言いましたよ」
と発言されています。
他にもこんな発言を。
桜インタビュアー)
NHKの回答はこうなっております。
柯徳三さんが放送後、NHKに対して怒っているという事実はありません。
またNHKは、柯徳三さんから抗議も受けていません。
こういうふうに(へへへ…)笑
「私は1回も抗議したことありません」
桜)はいっ
「そしてまた、怒ってもいません」
桜)はいっ
「むしろあきれかえってる」
あきれかえってはいるが怒ってはいないそうです。
桜としては期待していた答えが得られず戸惑ったでしょうね。
そこで
「怒りを通り越してるってことですか?」
と誘導尋問するが…
「通り越してるって怒りようがないでしょ。 怒りようがないんだよ。 今私は台湾人ですよ、外国ですよ。 あたしが何しようがあんた勝手で、 あんた何言おうがあんた勝手で、そうでしょ」
と返される。
桜なおも食い下がる。
「怒りようがないという位怒っておられるわけですか?」
この問いはあえなく無視される。
結局「怒っている」という言葉を得ることはできません。
◯同窓会のインタビュー
発言の趣旨充分に反映していると考えている、とのNHKの回答は?
「その場の発言は、そりゃ充分にみんなの恨み言を並べたててるね。
こういうことはみんな当たり前のこと言ってるんだから分かるね」
◯編集の仕方について
桜の「悪質なやり方ですねぇ〜」との誘導尋問も、あえなく無視。
◯桜の誘導尋問になかなか乗らない柯徳三さん
桜)NHKはこんなこと言ってるんですよ〜
「ほう、ほう……」
「はあ、はあ…、どうかね…」
「立場が違うからね」
桜)まあ、あの、とにかくもうこの問題はあの…
「あれはNHKの内部の問題で、 我々の知った事じゃないんだよ、本当は。
桜)な、何が事実かっていうことで、私たちはその右左ではなく柯さんの…
NHK全体がこう左寄りにやるならね、誰も干渉できないよ。
桜)……
台湾の政府がだんだん左に傾いている 誰も干渉できないのと同じだよ。 私一人じたばたしてもしょうがないことで」
◯NHKディレクターについて
「個人的には非常に穏やかな人でね、□□さんはね、
別にあまり厳しいところもないしね、
いろいろ質問してね、そのかわり注文が多いんだよね」
などと撮影時のエピソードを、自ら笑顔を交えながら語りだしたり。
まあ、桜はなんとか都合の良い言葉を引き出そうと必死なんだけど、
それが次々に空振りに終わり、それどころか否定されたり、
それでも必死に食らいつく姿が、見ていて痛々しかった。
(もちろん成功する場面もありますが)
そして、このように6月13日の時点で答えていた柯徳三さんが、
この2日後の15日、NHKに抗議文を出すことになる。
普通に考えたら、何らかの力が働いた、と考えるのが自然ですね。
今まで見てきたように、
●「中共の息」発言だけを取り上げ、猛烈に怒っているかのような印象
●怒っていない、抗議するつもりもないと言っていた柯さんの抗議書
●「懐かしい」を「悲しい」と歪曲したとんでもない番組だとの主張
桜や産経が提訴やデモの原動力に活用しているこれらの主張が、
どうも怪しい、ということになればどうなりますかね?
提訴やデモに参加して「歪曲捏造許さない!」などと叫んでいる人たちは、
当然これらの事を知った上で(動画等を見た上で)の行動ですよね。
それならそれで構わないけど、
桜や産経の記事、それと全面広告だけ見て提訴を決めたなんて人、
まさかいないよね。
ちょっと前回の続き。
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【台湾取材レポート】柯徳三氏へのインタビュー[桜H21/6/15]より
この中で柯徳三さんは、以前に
「『NHKに抗議するような気持ちはありません』 と言いましたよ」
と発言されています。
他にもこんな発言を。
桜インタビュアー)
NHKの回答はこうなっております。
柯徳三さんが放送後、NHKに対して怒っているという事実はありません。
またNHKは、柯徳三さんから抗議も受けていません。
こういうふうに(へへへ…)笑
「私は1回も抗議したことありません」
桜)はいっ
「そしてまた、怒ってもいません」
桜)はいっ
「むしろあきれかえってる」
あきれかえってはいるが怒ってはいないそうです。
桜としては期待していた答えが得られず戸惑ったでしょうね。
そこで
「怒りを通り越してるってことですか?」
と誘導尋問するが…
「通り越してるって怒りようがないでしょ。 怒りようがないんだよ。 今私は台湾人ですよ、外国ですよ。 あたしが何しようがあんた勝手で、 あんた何言おうがあんた勝手で、そうでしょ」
と返される。
桜なおも食い下がる。
「怒りようがないという位怒っておられるわけですか?」
この問いはあえなく無視される。
結局「怒っている」という言葉を得ることはできません。
◯同窓会のインタビュー
発言の趣旨充分に反映していると考えている、とのNHKの回答は?
「その場の発言は、そりゃ充分にみんなの恨み言を並べたててるね。
こういうことはみんな当たり前のこと言ってるんだから分かるね」
◯編集の仕方について
桜の「悪質なやり方ですねぇ〜」との誘導尋問も、あえなく無視。
◯桜の誘導尋問になかなか乗らない柯徳三さん
桜)NHKはこんなこと言ってるんですよ〜
「ほう、ほう……」
「はあ、はあ…、どうかね…」
「立場が違うからね」
桜)まあ、あの、とにかくもうこの問題はあの…
「あれはNHKの内部の問題で、 我々の知った事じゃないんだよ、本当は。
桜)な、何が事実かっていうことで、私たちはその右左ではなく柯さんの…
NHK全体がこう左寄りにやるならね、誰も干渉できないよ。
桜)……
台湾の政府がだんだん左に傾いている 誰も干渉できないのと同じだよ。 私一人じたばたしてもしょうがないことで」
◯NHKディレクターについて
「個人的には非常に穏やかな人でね、□□さんはね、
別にあまり厳しいところもないしね、
いろいろ質問してね、そのかわり注文が多いんだよね」
などと撮影時のエピソードを、自ら笑顔を交えながら語りだしたり。
まあ、桜はなんとか都合の良い言葉を引き出そうと必死なんだけど、
それが次々に空振りに終わり、それどころか否定されたり、
それでも必死に食らいつく姿が、見ていて痛々しかった。
(もちろん成功する場面もありますが)
そして、このように6月13日の時点で答えていた柯徳三さんが、
この2日後の15日、NHKに抗議文を出すことになる。
普通に考えたら、何らかの力が働いた、と考えるのが自然ですね。
今まで見てきたように、
●「中共の息」発言だけを取り上げ、猛烈に怒っているかのような印象
●怒っていない、抗議するつもりもないと言っていた柯さんの抗議書
●「懐かしい」を「悲しい」と歪曲したとんでもない番組だとの主張
桜や産経が提訴やデモの原動力に活用しているこれらの主張が、
どうも怪しい、ということになればどうなりますかね?
提訴やデモに参加して「歪曲捏造許さない!」などと叫んでいる人たちは、
当然これらの事を知った上で(動画等を見た上で)の行動ですよね。
それならそれで構わないけど、
桜や産経の記事、それと全面広告だけ見て提訴を決めたなんて人、
まさかいないよね。
2009-06-30 02:31
コメント(2)
NHKのこの番組には、いい印象をもちましたから、このブログを読むまで、そんな風に攻撃されているとは知りませんでした。ブログを読んで、ネットで検索してみましたが、すごい非難を浴びているのですね。反日NHK などという言葉が飛び交っていますが、植民地支配を正当化するほうが、よほど反日だと思うのですが。 チャンネル桜のビデオも、何本か見ましたが、批判されているとおり、ひどいものです。ネットでは、桜に追随した非難派が多数派ですが、このブログのように、きちんと検証して批判しているひともいることに、希望を感じます。論理を無視した非難を、論理的に批判するのは、しんどいことだとわかるだけに、その批判はとても貴重です。
by keiyoshi (2009-07-02 00:34)
>植民地支配を正当化するほうが、よほど反日だと思うのですが。
まったく同感です。
これについても次の記事で書く予定です。
by 管理人 (2009-07-02 02:25)